読み物 2016.06.06

[読み物] 会社設立3周年のご挨拶

2016年6月6日で、気仙沼ニッティングは創業して4年、
会社を設立して3年になりました。

たくさんの方々の支えでここまで来れたことに、
心から感謝いたします。

いつも気仙沼ニッティングを応援してくださるみなさま、
私たちのニットを着てくださっているみなさま、
力を貸してくださっているお取引先の方々、
働いてくれているスタッフや編み手さん、
本当にありがとうございます。

気仙沼ニッティングがみなさんにできる恩返しは、
「いい会社であり続けること」なのだろうと思います。
気仙沼ニッティングに接した人がみないい気持ちでいられるように、
この会社があってよかったと思っていただけるように、
次の1年もがんばります。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

2016年6月6日
株式会社気仙沼ニッティング
代表取締役社長 御手洗瑞子

読み物 2016.03.11

[読み物] 5年目の3月11日を迎えて

IMG_8468 (1) 今日は東日本大震災から5年目の3月11日です。
 気仙沼は、強い日差しに冷たい風というお天気で、海は青く深く澄んでいます。船が通るときだけ白い波を小さく立てるこの穏やかな海が、5年前には黒い大きな津波となって街を襲ったなんて、ちょっと信じられないような気すらします。

気仙沼の人たちの、3月11日の過ごし方は、人それぞれです。いつもどおりに仕事をする人、家で静かに過ごす人、追悼式に出席する人、お墓参りに行く人、親しい人の家を訪ねる人。それぞれ特別な思いを持って過ごすこの日は、みんなが、お互いを気遣い、お互いをそっとしておいてあげるよう、心がけているように感じます。 抱く思いは人それぞれだと思いますが、それでも今年は、去年までよりも、落ち着いた心で3月11日を迎えた人が多いように思いました。

「時間でしか癒せない悲しみがある」ということを、この地にいると、ひしひしと感じます。「気仙沼ニッティングで働いているからみんな幸せ」なんていうことはもちろんなくて、一人ひとりが抱く喪失感ややるせなさ、悲しみというのは、とてつもなく深く、仕事ひとつでどうにかなるものでもありません。時間とともに心が癒えていくのを、ただただ待つしかないということも、あるのです。

一方で、「時間が経てば自然に復興するわけではない」ということもまた、私たちは学んでいます。待っているだけではなにも起こらず、日々具体的な一歩を重ねていくことでしか、人の暮らしは戻ってきません。あちこちでショベルカーやブルドーザーが動きまわる土がむき出しの風景を見ていると、復興への道のりの遠さや、自分たちにできることの小ささを感じ、くらっとすることもありますが、日々できることを重ねていくことでしか、道は拓けないのでしょう。

震災から6年目となる次の1年も、気仙沼ニッティングは、優しさと勇気を持って進んで行きたいと、あらためて思います。

東日本大震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。そして、その後の東北を生きる人たちに、たくさんのいいことがありますように。

2016年3月11日
株式会社気仙沼ニッティング
代表取締役社長 御手洗瑞子

読み物 2016.01.26

[読み物] ニットのお手入れ

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気仙沼ニッティングのセーターやカーディガンを末永くお楽しみいただくために、
お手入れの仕方をまとめました。
日ごろから大切に扱っていただくと、
ニットはますますきれいな状態で長持ちします。
毛玉ができたとき、シーズンを終えてしまう前など、ぜひ、
「ニットのお手入れ」のページをご参考にしてみてくださいね。

■ ニットのお手入れ

読み物 2016.01.09

[読み物] 年始のご挨拶「ちょっと、大人になる年」

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あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

気仙沼ニッティングは1月6日が仕事始めでした。
新年最初の編み会(編み手が集まる会)で、
社長の御手洗より、編み手・スタッフ一同に、
2016年をどんな年にしていきたいかについての話がありました。

気仙沼ニッティングの指針を示したものですので、
身内だけでなく、
日ごろ気仙沼ニッティングをお見守りくださっているみなさまにも
お伝えできればと思い、下記に全文を掲載させていただきます。
よろしければお読みいただけますと幸いです。

2016年も、気仙沼ニッティングをどうぞよろしくお願いいたします。

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2016年1月6日(水) 気仙沼ニッティング 編み会
年頭挨拶 御手洗瑞子

「ちょっと、大人になる年」

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今日は、新年最初の編み会ですので、
気仙沼ニッティングが今年どうなっていきたいかについて
お話しさせていただきます。

2016年は、気仙沼ニッティングにとって
「ちょっと、大人になる年」です。

気仙沼ニッティングは、
2012年6月にプロジェクトとして開始し、
2013年6月に会社になりました。
よちよち歩きから始まって、
幸いにも、ここまで来ることができました。
でもまだ、たくさんの人に見守られながら無邪気に走り回る
小さな子どものようなものです。

2016年は、気仙沼ニッティングが、
大人になるための一歩を踏み出す年にしたいなと思います。

脱・被災地企業

まず、大きなテーマが「脱・被災地企業」です。
気仙沼ニッティングは起ち上げたときから、
「一時的な復興支援が去ったあとも、
自立して続いていく会社になる」
と宣言しています。
そして、そのための努力をしてきました。

しかし、そうは言いつつ実際のところ、
気仙沼ニッティングを震災復興の文脈で知ったという人は
少なくないでしょう。

今年の3月で、東日本大震災から5年が経ちます。
人はどんどん、あの震災のことを忘れていくかもしれません。
「震災が風化している」と批判する人もいますが、
私たちは、人が忘れていくことを責められないと思います。

いまここにいる人の中で、
スーパーにならぶ淡路島産の玉ねぎを
「阪神淡路大震災で大変だった地域のものだから」
と、応援のつもりで買っている人はいないでしょう。

私たちも、過去のことを忘れていきます。
日々、うれしいことや楽しいことだけでなく、
悲しいことや辛いこともある中で、
現実の生活を前に進めていくために、
きっと人間は、ある程度過去のことは忘れるように
できているのだと思います。

だから、私たちも、
人がこの地域に起こった震災のことを忘れていくことを
責めることはできないと思うのです。
人が忘れることを前提とした上で、
自分たちがすべきことを考え、進めていかなくてはいけません。

今日(2016年1月6日)の新聞に、
「気仙沼ニッティングの編み手募集説明会のお知らせ」
という折込広告が入りました。
ご覧になった方も多いかと思います。
気仙沼ニッティングでは度々編み手の募集説明会をしていますが、
今回の説明会は、いままでと違うところがあります。
それは、この説明会のお知らせを、
気仙沼市内だけでなく、周辺の町の方にもご案内していることです。
具体的には、この気仙沼の事務所に
車で1時間程度で通える地域の方々にお配りしました。
宮城県・岩手県あわせて7市町村が含まれます。

住んでいる町に関係なく、
ある会社で働きたい気持ちがあり、かつ働く力のある人が、
その会社に通って仕事をするということは、
ごくふつうのことです。

しかし、これはお客さんから見たときには、
大きな変化になることと思います。
なぜならこれからは、必ずしも、
「気仙沼ニッティングの編み手は、被災地に住む人たち」
ではなくなるからです。

気仙沼ニッティングの編み手は、これからも、
「お客さまにいいものを編んでお届けする」
という志を共有し、ここで一緒に技術を習得し、
気仙沼ニッティングが認めるクオリティの商品を編む人たちです。
その点は変わりません。
でも、その人は、必ずしも被災している人とは限りません。
内陸の町に住む人かもしれないのです。

私たちは、
「編み手は、被災地に住む人たちです」
とは言えなくなります。
自ら、その手を禁じるようなものです。


外の世界に身をさらす

なぜ、そうまでして、
広域から編み手を募集することにしたか。

もちろん、「編み手の数が足りないから」
というのは大きな理由のひとつです。

いま気仙沼ニッティングには30人以上の編み手さんがいます。
しかし、お客さんのニーズにお応えしていくには、
まだまだ力不足です。
商品の数が足りておらず、
いまも多くのお客さんをお待たせしています。
それに、会社が安定して続いていくためにも、
もう少したくさんの商品を編めるようになりたいと思っています。

でも、編み手の募集を広くお声がけした理由は、
それだけではありません。
より大切なのは、気仙沼ニッティングに
「健全な切磋琢磨が起きる環境をつくること」です。

編み手を、「気仙沼の人だけ」と限定していると、
私たちは、だんだんと井の中の蛙になってしまうかもしれません。
気仙沼では編み物の腕が立つ人が揃っていても、
広い目で見ると、まだまだかもしれない。
そのことに気がつけなくなると、
チームとして力が落ちていきます。
それは、「プロの編み手集団」としては、危ないことです。

「保護貿易」というものがあります。
ある地域の特定の産業を保護するために、関税などをかけて、
他地域の商品が入ってきにくいように貿易することです。
「保護貿易」をしていると、
あまり他地域との競争にさらされないので、
保護されている間は利益を確保しやすくなります。
産業が始まったばかりの幼いころに、
競争にさらされて潰れないように産業を育てるために
一時的に保護したりします。

しかし長いこと保護貿易を続けると、競争にさらされない分、
地域全体として十分に力がつかないリスクが出てきます。
そうすると、なんかの拍子で自由な貿易が始まったとき、
他地域の商品に負けてしまいやすくなる。

「気仙沼ニッティングの編み手は、気仙沼の人に限る」
という考えは、この保護貿易に似ていると思います。

震災後の気仙沼に手編み物の産業を育てるために、
当初は編み手の募集も気仙沼の中だけで行っていました。
もし、最初からいきなり、
「他の町の人も編み手になれます!」
という状況にしていたら、
気仙沼にこれだけ編み手さんが育つことは難しかったでしょう。

何年かかけて、
気仙沼から集まった編み手さんが集中的に練習をし、
いまでは多くの編み手さんが
難しい商品まで編めるようになりました。

これだけの人が一人前の編み手として仕事ができるようになった今、
これから私たちが力をつけて育っていくのに必要なのは、
「保護された環境」ではなく、
「健全な切磋琢磨ができる環境」であろうと考えています。

編み物について、腕におぼえあり、という人が
どんどん気仙沼にやってきて、
気仙沼ニッティングの仲間になれるようにしたい。
そして、お互いに技術を高め合っていくような環境をつくることで、
ますます力をつけていくことができると思います。

ただ、気仙沼ニッティングの品質を維持していくには、
丁寧な商品チェックが必要です。
編み手さんと先生とスタッフで、一緒に編んだものを確認し、
どうしたらもっときれいに編めるか
一着一着確認していく作業もあります。

ですので、顔を合わせてのやりとりができるように、
まずは気仙沼の周辺の地域まで、
編み手の募集範囲を広げることにしました。

これから、気仙沼の外からも、
編み手を希望する人が来ることになります。
みなさん、どうぞオープンな心でお迎えください。

いつも、「道場破り、歓迎!」
ぐらいの心持ちで(笑)、門を開いていましょう。
そうあれる、気仙沼ニッティングになりましょう。

「うれしい気持ち」をもっとつくる

人は、子どもから大人になるにつれ、だんだんと、
思いやってもらうことよりも、
思いやることが増えてきて
他の人のためにできることも多くなってくるように思います。

気仙沼ニッティングも、
そうあれたらいいなと思います。

私は、「エチュード」を2着持っていて、
すごくたくさん着ています。
きょうこさんが編んだ「生成り」のエチュードと、
もとこさんが編んだ「冬の海」のエチュードです。

先日エチュードを着ているときに、
「気仙沼ニッティングの服のいいところはなんですか」
と聞かれました。

社長としてではなく、
実際に気仙沼ニッティングのセーターを着ている者として答えようと思い、
なにがいいところかと考えて、
「着ている日は、うれしい気持ちでいられることです」
と答えました。

エチュードは、着ていると、なんだかうれしいのです。
「MM01」や、「リズム-A」、「見つける人」も同じです。
誰かが心を込めて編んでくれたものを着ていると、
それだけでうれしい気分になります。

もちろん、その日のできごとにあわせて、
笑ったり、悲しんだり、怒ったり、
いろんな感情が生まれますが、
手編みのセーターを着ている日は、
ベースの感情が、ずっと、うっすらと、「うれしい」なんです。
それは、とても幸せです。

手編みのセーターやカーディガンを編むには、
何十時間もかかります。
ものによっては、100時間近くかかる。
編んでいるときには、それはとても長い時間に感じます。

でも考えてみると、セーターを着る時間は、
編む時間より、ずっと長い。
何百時間、ときには、何千時間にもなります。

たとえば、朝から晩まで、1日10時間着るとします。
10日間着たら、もう100時間です。
それが10年つづいたら、1000時間になります。

私たちは、そんなに長い時間人が身につけるものを
つくる機会をいただいています。
これは、本当に素晴らしく、ありがたいことです。

編み手の仕事は、
人に「うれしい気持ち」をつくれる仕事です。

気仙沼ニッティングのニットを受け取った方が、
その後、何百時間も、何千時間も、
そのニットを着るあいだ中ずっとうれしい気持ちでいられたら、
こんなに素敵なことはないですよね。

それに、いいセーターを編むと、
それを着る人はもちろんのこと、
たくさんの人に「うれしい気持ち」を
届けられる可能性があると思うのです。

反対のケースで考えてみるとわかりやすいです。
万が一、気仙沼ニッティングが不良品を出してリコールをかけたり、
会社が不祥事を起こしたりしたら、
これまで気仙沼ニッティングのニットを買ってくれた人はみんな、
嫌な気持ちになることでしょう。
「いつか、気仙沼ニッティングのセーターがほしいな」
と思ってくれている人も、
「あの会社、いい会社なんだよ」
と友人に話したことがある人も、
みんな、嫌な気持ちになると思うのです。
これは、あってはならないことです。

この逆で、
今日も気仙沼ニッティングがいい会社であり、
丁寧に編んだいいニットをお届けすることは、
多くの人に、うっすらとでも、
「いい気持ち」を贈ることができるかもしれない。

そのニットを受け取る人はもちろん、
もう気仙沼ニッティングのニットを持っている人も、
これから買いたい人も、
遠くから見守ってくれている人も、
みんなに小さなうれしい気持ちを生めるかもしれない。

私たちが編む一着は、
それだけの可能性を持っています。

今年はますます、
たくさんの人に「うれしい気持ち」をお届けできるよう、
がんばりましょう。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

株式会社気仙沼ニッティング
代表取締役社長
御手洗瑞子

お知らせ 2015.07.10

[読み物] エチュードの色とサイズ

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気仙沼ニッティングのセカンドモデル「エチュード」の
色とサイズの紹介ページをつくりました。
ご注文の際は、ぜひご参考にしていただけますと幸いです。

気仙沼ニッティングの商品のご注文方法は、
こちらをご覧ください。

どうぞよろしくお願いいたします。

読み物 2015.06.09

[読み物] 編み手さん、銀座テーラーへ学びに行く

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気仙沼ニッティングの編み手「じゅんこさん」は、ある日電車に乗って東京に向かいました。
行き先は、銀座にお店を構えるテーラーの「銀座テーラー」。
銀座テーラーでは、職人さんが一着一着オーダーメイドのスーツをつくっています。
オーダーメイドのカーディガン「MM01」を編むじゅんこさんは、
そんな職人さんたちから「ひとりひとりにあった服」を仕立てることについて学ぼうと、
気仙沼から銀座ににむかったのでした。

スーツの仕立てから、じゅんこさんはたくさんのことを学びました。
それに、職人さんとの素敵な交流も。
とってもいい時間だったので、記事にしました。
よかったら、ぜひどうぞ。

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