気仙沼ニッティングで
一緒にはたらく仲間を募集します

気仙沼ニッティングは、気仙沼を拠点にする、編み物の会社です。2012年にプロジェクトとしてはじまり、2013年に会社になりました。

気仙沼ニッティングは、気仙沼の編み手さんが手編みするニットを、全国、ときには海を超えて、お客さまにお届けしています。着ているとうれしい気持ちでいられて、ずっと(ときには世代を超えて)大切にしたくなるニットをお届けしたいと、考えています。

気仙沼ニッティングは会社になって丸5年が経ち、小さいながらに、少しずつできることが増えてきました。そこで、仕事の広がりにあわせ、気仙沼で一緒にはたらく仲間を新たに募集することにいたしました。

気仙沼ニッティングの仕事は、決められたことを指示通り淡々とやる、というタイプの仕事ではありません。高い自発性が求められる仕事です。チームの一員として、なにが必要か考えて動いたり、アイデアを出したり、仲間を助けたりしながら仕事をしてくれる人を、私たちは探しています。

今回の募集では、「気仙沼ニッティングではたらくってどんなこと?」というのが少しでも伝わればと、いま気仙沼ニッティングではたらいているスタッフたちが、座談会形式でお話しした記事もあります。

じっくり読んで、しっかり考えて、「よし!」と思ったらご応募いただけるとうれしいです。いい仲間に出会えますように。

もくじ

スタッフ座談会 「気仙沼ニッティングではたらくってどんなこと?」
仲間になってほしい人
募集要項
応募方法
「木を育てるような仕事」 ― 代表取締役 御手洗瑞子より

気仙沼ニッティングではたらくってどんなこと?

気仙沼ニッティングではたらくってどんなことでしょう。それを知るには、実際に気仙沼ニッティングではたらいているスタッフの話を聞くのがきっと一番。ということで、気仙沼ニッティングのスタッフ菅原・遠藤・半澤の3人が、座談会形式で話しました。


左から順に、菅原、遠藤、半澤です。

―こんにちは。今日はどうぞ宜しくお願いします。まずみなさん、気仙沼ニッティングでどんな仕事をしているのでしょうか。教えていただけますか。

菅原: 気仙沼における生産管理の仕事、というのが主でしょうか。でも、多岐にわたる仕事を担当しています。「MM01」をご注文くださっているお客さまとのメールのやりとりや、お客さまからご注文いただいたものを編み手さんにお願いすること、資材の発注や在庫データの登録などをしています。ときどき、店舗に立つこともあります。

―遠藤さんは、どうですか?

遠藤: 私は主に、気仙沼の店舗「メモリーズ」の仕事、それから編み会の運営の仕事をしています。「メモリーズ」は週末に営業しているので、週末はお店でお客さまをお迎えしています。編み手さんたちの集まる「編み会」の日は、その運営サポート。それ以外の日は、商品を発送したり、セーターのほこり取りをしてきれいにしたり、店舗をそうじしたりしています。

―半澤さんは、いかがでしょう。

半澤: 私はこの4月に入ったばかりで、菅原さんや遠藤さんに教わりながら、仕事をしています。「編み会」は、事務所で行うものと、公営住宅に出張して行うものがあるのですが、私は、公営住宅の出張編み会の運営を担当しています。それから、商品を発送したり、時々店頭に立つこともあります。

―菅原さんは、以前は東京でお仕事をしていましたが、気仙沼ニッティングに来て新鮮に感じたことはありますか?

菅原: お客さまと編み手さんの両方に会えるのが、この仕事の面白いところだと感じています。たとえば、セーターを編んでお届けするまでにも、ドラマがあります。新しい編み手さんが商品を編めるようになるまでの葛藤や、それを乗り越えていく努力、そんな編み手さんを励ます先生や、さらっとフォローするスタッフ・・。日々、胸が熱くなるようなドラマがあります。気仙沼ニッティングの仕事って、すべて、人がやっているんですよね。すべて人力。

―遠藤さんは、気仙沼ニッティングの仕事の、どんなところが楽しいですか?

遠藤: やっぱり、気仙沼にいながらにして、全国のお客さまに会えることですね。遠くから、ときには海外からも、気仙沼を目指してお客さまがいらしてくださるんです。それは本当にありがたいですし、楽しいです。なかなかないと思います、こういう仕事。

気仙沼ニッティングを目指して、気仙沼まで来てくださる方も多くて、店舗「メモリーズ」に入った瞬間に、「わー!やっと来れたー!」とよろこんでくださったりする。その場にいられるのは、本当にうれしいですし、だからこそ、ここでの時間を楽しんでいただきたいなぁと、思いますね。お客さまとの出会いは、一期一会です。

それから私は、生まれも育ちも気仙沼なので、気仙沼までお越しくださったお客さまには、気仙沼ニッティングはもちろん、気仙沼の街も楽しんでいっていただきたいなと思っています。だからつい、いろいろおすすめしてしまって、観光案内所のようになっていることもあります。(笑)

―お客さまに、「メモリーズ」での時間を楽しんでいただくために、どんなことに気をつけているのですか?

遠藤: お客さまがお店にいらっしゃる時間だけでなく、ふだんからお店に手をかけるようにしています。たとえば私は、窓ガラスが気になってしまう性格で。透明なものは透明であってほしい、と思うのですよね。だからすぐ、窓のそうじをします(笑)
建物は、手をかけただけ応えてくれます。なんていうんでしょう、「気」がよくなる、というか。そういうのは、お客さまにも伝わると思うんですよね。だから、ぱっと見がきれいなだけではなく、一段上をいけるように、日々手を入れています。

―半澤さんは、気仙沼ニッティングで仕事をはじめて、どんなことを感じていますか?

半澤: 気仙沼ニッティングは、想像していた以上に、お客さまとも、編み手さんとも、丁寧にコミュニケーションを取っていて、そうやって会社がまわっているということに、まず感動しました。手で編んでいるものだから、当たり前かもしれませんが、一着一着のセーターの商品チェク(検品)も、細かいところまでメジャーを当てながら、念入りに確認をしている。それを初めて見たときは、おどろきました。ここまでするんだ、と。私は仕事はまだまだなので、自分も、もっと仕事ができるようになりたいなと思っています。

いまは、まだいっぱいいっぱいなのですが、ときどき店舗に立ってお客さまとお話しできるのもうれしいです。お客さまが、幸せな気持ちで楽しんでくださったらいいなと、思います。

―なるほど。ではこの4ヶ月気仙沼ニッティングで仕事をして、どんなことを学びましたか?

半澤:「お客さまの視点に立って考える」ということでしょうか。最初は、教えてもらったことを、一つ一つメモしてマニュアルのようにして覚えようとしていたんです。でも、それでは覚えることも多すぎるし、うまくいかなかった。だけれど、たとえば商品の梱包のときには、「この箱が届いて開ける人は、これがどうだったらよろこんでくれるだろう」と考えるようにした。すると、いろんなことがすっと理解できるようになりました。

―それは素晴らしい気づきですね!では、気仙沼ニッティングの仕事は、どんな人に向いていると思いますか。

菅原: 「人に会うことが好きな人」がいいんじゃないでしょうか。気仙沼ニッティングの仕事は、お客さまとも、編み手さんとも、よくコミュニケーションをとる仕事です。お客さまには、おもてなしの心をもって接するし、人生の先輩である編み手さんからは、教わることも多いんです。そうしたことを、楽しめる人がいいなぁと思います。

―気仙沼出身の人がいいとか、外から来た人がいいとか、ありますか?

菅原: それは、どちらでもいいと思います。私は宮城県の出身ではありますが、気仙沼出身ではありません。外から気仙沼にやってくると、新鮮な目で気仙沼のいいところを発見できます。ある朝、港の方から演歌が聞こえてきて、なんだろうと思っていたら、編み手さんたちは「あら、今日は出船送りね」の一言で済ませていて。え、なにそれ!?とびっくりしますけれど、そんなできごとひとつひとつが、面白いですよ。

―遠藤さんは、どんな人がこの仕事に向いていると思うでしょうか。

遠藤: 私も、「人が好きな人」がいいなぁと思います。やっぱり、いいお客さまに出会えることはもちろんのこと、編み手さんたちと働けるというのも、この仕事の醍醐味です。みんな人生の先輩ですし、気持ちよく生きている人たちです。たとえば、私が悩んでいるときに、編み手さんがさらっとくれた一言が、すごく深みのあるものだったりします。「あぁ、きっとたくさんのご苦労もされて、この境地にいたったのだろうなぁ」と思います。

菅原: それ、わかります。気仙沼ニッティングは、編み手さんのパワーによって支えられてるところが大きいと思うのですけど、そこには「母性」が多く含まれているんですよね。

遠藤: そう。どっしり構えている人が多くて、一緒にいると、なんだか安心できるんですよね。編み手さんたちに守られている感じがする。

菅原: 独特な組織ですよね。編み物は個人技だから、競争なんかもないですし。でも人に無関心なわけではなく、編み手さん同士、いつもお互いのことを気にかけて、助けあっている感じも、すごく素敵です。

遠藤: そうですね。あと、編み手さんから人生について学ぶことは多いです。いずれ自分も経験する道を、先に歩んでいる人たちだから。若いときは子育てや仕事をして、だんだん老いて、時間ができて・・そういう変化の中で、どう自分をよく保つか、編み手さんたちから学ぶことは日々あります。

半澤: 編み手さんたちが、編み会を楽しみにしていてくれるのも、感じます。それも、うれしいなぁと思います。

菅原: そうですね。それに気仙沼ニッティングは、自分たちでつくったものを直接販売しているから、商品を受け取ったお客さまがよろこんでくださるのも、実感できる。それも、稀有なことだと思うんです。お客さまがニットを着用した写真を送ってくださることもあったりして。しみじみ、うれしいです。

遠藤: そうですね。つくる人も、受け取る人も、両方を見ることができて、両方によろこんでくれる人がいる。それを感じられるのが、この仕事の醍醐味ですね。
これからどんな方が仲間になってくださるのか、楽しみですね。

一同: ですね!

―以上で、スタッフの座談会は終わりです。お読みいただいてありがとうございました。職場としての気仙沼ニッティングの雰囲気、伝わりましたでしょうか。スタッフ募集についてくわしくは、ここから順に説明してまいります。ご興味のある方、お読みいただけますと幸いです。

仲間になってほしい人

この仕事に、うれしさを感じる人

「一生もの」として着られる服、娘や息子にも引き継いで何代も大切に着られる服をお客様にお届けするのが、気仙沼ニッティングの仕事です。その仕事にうれしさを感じる人と、一緒に仕事をしたいです。

気仙沼が好きな人

気仙沼ニッティングは、気仙沼にある会社です。一緒にはたらく人にも気仙沼で仕事をしていただきます。ですから「気仙沼に住むことはできない」という人は、難しいです。ごめんなさい。気仙沼という町で、みんなによろこばれる会社をつくることにわくわくし、やりがいを感じる人をお待ちしています。

人が好きな人

気仙沼ニッティングの仕事は、人によろこんでもらう仕事です。そのために、たくさんの人と関わっていきます。お客さん、編み手さん、取引先の人、地元の人たち。人が好きで、オープンに接することができる人に向いている職場です。

自ら考え、動ける人

私たちは、一緒に気仙沼ニッティングを育ててくれる方を仲間にお迎えしたいと思っています。与えられた仕事や、ルーチンな仕事をこなすのではなく、どうやったらもっといいものがつくれるのか、どうすればもっとお客さまによろこんでいただけるのか、どうしたら編み手さんたちは気持ちよく仕事ができるか。自ら考え、動き、気仙沼ニッティングを育ててくれる仲間をお迎えしたいです。

1.履歴書、2.職務経歴書、3. 自己紹介、4.志望動機書は下記よりフォーマットをダウンロードしてお使いください。5.推薦状は、形式は自由です(A4一枚程度)。あなたのことを知っている人から、あなたについての推薦文を書いてもらってください。どなたからでもかまいません。また、あなたとの関係とお名前はわかるようにしてください。フォーマットは自由です。6.の顔写真は、撮影後3ヶ月以内のものをご用意ください。

応募書類のダウンロード

応募先988-0044宮城県気仙沼市神山5−19
株式会社気仙沼ニッティング採用担当宛
応募期限8月31日(金)必着

◯書類選考の結果については、9月7日(金)までに、お申し込みいただいた方全員にメールにてお知らせさせていただきます。
◯書類選考を通過された方は、8〜9月に面接を行います。詳しい日時は個別にご連絡させていただきます。

ご質問は、infoアットマークknitting.co.jp(アットマークを@に変換してください)まで、件名を「採用についての問い合わせ」としてメールでお問合せください。

応募情報の取り扱いについて
〜ご応募の前に必ずご確認ください〜

・応募情報について
人事採用のご応募に際して、個人情報およびその他の情報(以下「応募情報」といいます)の提供をお願いいたします。応募情報の内容については、応募者自らが責任を負うものとし、虚偽の内容に基づいた応募や、公序良俗に反する行為、第三者の権利を侵害する行為、その他法律、法令に反する行為をしないものとします。

・応募情報の管理
お預かりした応募情報につきましては、厳重に管理いたします。採用選考後は、例外なく返却いたしませんので、あらかじめご了承ください。不採用とさせていただいた場合は、採用選考業務終了後、適切な方法にて破棄・削除いたします。

・応募情報の利用
採用選考および入社手続きに必要な範囲で利用し、法令で定められる場合、安全管理処置を講じた委託先に業務委託をする場合をのぞき、ご本人の同意なく、第三者に提供したり、他の目的では利用することはありません。

木を育てるような仕事。
御手洗瑞子

こんにちは、気仙沼ニッティングの社長をしています、御手洗瑞子です。スタッフの募集に際して、私からも、ご挨拶をさせてください。

気仙沼ニッティングは、東日本大震災で大きな被害を受けた気仙沼で、「はたらく人が誇りを持てる仕事をつくりたい」と起ち上げた会社です。( 参考:気仙沼ニッティングが目指すこと
気仙沼を拠点とし、気仙沼の編み手さんたちが編む、手編みのセーターやカーディガンをお客さまにお届けしています。気仙沼から日本中、そして世界中に、着る人が「一生もの」として大切にしたくなる服をお届けしていきたいと思っています。

気仙沼ニッティングは、とても小さなところから始まりました。最初は編み手さんもいなくって、「どうすれば、編み手さんになってくれる人と出会えるだろう?」と考え、動くところから始まったのです。

まだまだ小さな会社ではありますが、いまでは気仙沼ニッティングのセーターやカーディガンを手に取る日を楽しみに待ってくれている方や、大切に着てくれている方が日本中にいて、そうしたセーターやカーディガンを編む仕事を楽しみに、誇りに思っている編み手さんたちが気仙沼にいます。

気仙沼ニッティングという会社を育てながら、「この仕事は、木を育てる仕事みたいだな」と思っています。

種をまき、水をやり、芽が出たら、小さな苗のようすを毎日見て、すくすく健全に根を深め、枝を伸ばせるように手をかけて育てていく。

たくさん世話をしたからといって急に大きくなることはありません。でも、目を離していたら枯れてしまう。毎日ちゃんと世話をすることが大切です。

気仙沼ニッティングは、いまは小さな苗なのですが、「この木はきっと、大きくなるんだろうな」「この木は、私たちよりも長生きするのだろうな」という気配がします。「そんな木に育ってほしい」という気持ちがあるからかもしれません。

気仙沼ニッティングは、いつか「老舗」と呼ばれる会社になったらいいなと思っています。気仙沼に深く根を張り、世界に大きく枝を広げる老舗。気仙沼の人にとっては、編み手の仕事に就くのは憧れで、世界中の人が、気仙沼ニッティングのセーターやカーディガンを楽しみしてくれる。

そんな未来の老舗を、気仙沼という町で、一緒に育ててくれる仲間を待っています。

 

株式会社気仙沼ニッティング
代表取締役
御手洗瑞子
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