気仙沼ニッティングの物語

「気仙沼ニッティング」は、
気仙沼を拠点とする、手編みものの会社です。
地域の編み手さんたちが、
セーターやカーディガンを手編みして、
みなさんにお届けしています。
商品のデザインは、
ニットデザイナーの三國万里子さんによるものです。

2011年の東日本大震災で
多くのものが流されて、
悲しいこともたくさんあったこの町で、
またみんなが、明るく楽しく、
誇りをもって取り組める仕事をつくりたいと、
「気仙沼ニッティング」は始まりました。

最初にあったのは夢だけで、
「気仙沼の編み物の会社」は
かげもかたちもありませんでした。
そこから、いろんな人に助けてもらいながら、
一歩ずつ足を前に出して進んでいき、
だんだんと「気仙沼ニッティング」はできてきました。
そんな「気仙沼ニッティング」のこれまでを、
ここでご紹介していきます。

この物語には、「はじまり」はありますが、
まだ「おわり」がありません。
日々少しずつ書き足されていくこの物語を
どうか一緒にお楽しみいただけますように。

最近のこと

気仙沼ニッティングのこれまでの物語に入る前に、
少しだけ、最近のことをご紹介します。
気仙沼ニッティングでは、いま、こんなことが進んでいます。

  • アトリエシムラさんとのコラボレーション作品ができました。

    京都のアトリエシムラさんをご存知でしょうか。染織家で人間国宝の志村ふくみさんと、ふくみさんの娘で同じく染織家である志村洋子さんの芸術精神を継承するブランドです。この度、アトリエシムラさんと気仙沼ニッティングのコラボレーション作品ができました。その名は、「mariko」。アトリエシムラさんが日本の伝統的な色で染めた毛糸を、気仙沼ニッティングが編み上げました。デザインは、三國万里子さんです。
  • 気仙沼ニッティングの5つめのモデル「Me」ができました。

    「シンプルで気の利いたデザインの、いい手編みのセーターが着たい」というお声から、考え始めたものです。ご注文は、9月23日(土)より、店頭にて承ります。
  • ふたごの羊、「コメ」と「ミソ」

    気仙沼のとなり町、南三陸にの牧場に、気仙沼ニッティングのふたごの羊がいます。なまえは、「コメ」と「ミソ」。お姉さんの「コメ」は利発で人なつっこい性格。妹の「ミソ」はマイペースで、いつもお姉さんのあとをついて歩きます。今年、2匹の羊毛を紡いで毛糸にして、セーターを編みます。
  • 東北探検隊、発足。

    8月9日、気仙沼ニッティングの東北探検隊が発足しました。探検隊の任務は、1ヶ月間東北各地を旅して、おもしろいものを発見し、みんなに伝えること。隊長は、元ハーバード・ビジネス・レビュー編集長の岩佐文夫さんです。レポートは、毎日「東北探検記」にアップされます。

はじまり、はじまり。

2012年、「気仙沼ニッティング」は
ほぼ日刊イトイ新聞」のプロジェクトとしてはじまりました。
最初の登場人物は、
発案者の糸井重里さん、
編み物作家の三國万里子さん、
気仙沼の斉吉商店の斉藤和枝さん、
そして、このプロジェクトのリーダーになる、御手洗瑞子です。

2012年6月、このメンバーで、
アイルランドのアラン諸島に向かうところから、
このプロジェクトは動きはじめます。

毛糸づくりから、
気仙沼での編み手さん探し、
そして、ファーストモデル「MM01」ができるまでの物語を、
「ほぼ日刊イトイ新聞」の
「いいものを編む会社。気仙沼ニッティング物語」
でお読みいただけます。

旗を立てる。
ファーストモデル「MM01」ができるまで。

アラン諸島から帰ってきたメンバーは、
「気仙沼ニッティングの『旗』になる、
王道にかっこいいカーディガンをつくろう」
と決めました。
その冬に、ファーストモデルを発表するために、
一歩ずつ進んでいきます。

  • 編み物作家・三國万里子さんのこと。

    ファーストモデル「MM01」をデザインしてくれたのは、編み物作家の三國万里子さんです。 このあとに続く気仙沼ニッティングの商品のデザインも、三國万里子さんによるものです。 三國万里子さんのプロフィールはこちらからどうぞ。
  • オリジナル毛糸ができるまで

    「理想のアランカーディガンをつくるには、それにふさわしい、理想の毛糸が必要」と考えて、気仙沼ニッティングは、オリジナル毛糸をつくるところからはじめました。 一緒に取り組んでくれたのは、京都のAVRILさんです。
  • ファーストモデルを前にして。

    三國万里子さんが、編み上げたファーストモデルを 持ってきてくれた日のことです。 そのカーディガンを前にして、糸井重里さん、 三國万里子さん、御手洗瑞子の3人が、話します。
  • ファーストモデル『MM01』

    気仙沼ニッティングのファーストモデル「MM01」は、2012年12月に発表されました。 「MM01」は、いまも、たくさんの方にご注文をいただいています。
  • 操上さんの写真、
    こづえさんのロゴマーク。

    ファーストモデル「MM01」の写真は、 写真家の操上和美さんが撮ってくださいました。 そして、気仙沼ニッティングの商品ひとつひとつにつけられるロゴマークは、ひびのこづえさんがデザインしてくださいました。
  • MM01をはじめて
    お届けすることができました。

    ちいさいけれど、うれしい一歩。 はじめて、「MM01」をお客さんに お届けできたときのことを、レポートします。
  • 『気仙沼ニッティング』という会社。

    はじめて「MM01」を販売するにあたり、 気仙沼ニッティングが目指していることについて、 お話ししました。

気仙沼ニッティングが
「会社」になる。

2013年6月6日。
「ほぼ日刊イトイ新聞」のプロジェクトとして始まってから1年経ち、
気仙沼ニッティングは、「会社」になりました。
まだ、ようやく目が開き、
羽を動かせるようになったばかりの
ひな鳥みたいに小さな存在でしたが、
「ほぼ日」という巣を飛び立ったのでした。
「株式会社気仙沼ニッティング」のはじまりです。

  • 気仙沼ニッティングが目指すこと

    気仙沼ニッティングが株式会社になったとき、 社長となった御手洗瑞子は、 気仙沼ニッティングが目指すことについて書きました。 そこには4つのことが、書かれていました。 1.「誇り」をもって仕事をしていきたい。 2.「うれしさ」を伝えていきたい。 3.気仙沼の「稼げる会社」になりたい。 4.世界中のひとがお客さまに。
  • 独立おめでとう!の座談会

    気仙沼ニッティングが「ほぼ日」から独立し、 会社になって数日後、 糸井重里さんと御手洗瑞子が話しました。 ここまでこれて、うれしいな。 これから、がんばらなきゃな。 ちょっと初々しい、座談会です。

仲間が増えました。
そして、セカンドモデル「エチュード」ができました。

2013年6月。
気仙沼ニッティングは、会社になると同時に、
「編み手さんの募集説明会」を開催しました。
それまで、編み手さんはたった4人しかいませんでしたが、
このとき15人があらたに仲間に加わってくれ、
編み手さんはいっきに19人に増えました。
そして、その19人で、
気仙沼ニッティングのセカンドモデルを編み始めたのです。
セカンドモデルの名前は「エチュード」。
「毎日着たくなる手編みのセーター」
を目指してつくりました。

  • 編み手さん紹介

    編み手のさんたちにはそれぞれに、編んできた歴史があり、編み方のくせがあり、震災の記憶があり、家族があります。ここでは、そんな編み手さんたちを、一人ずつ紹介していきます。新しい人が加わっていきますので、ときどきのぞいてみてくださいね。
  • セカンドモデル『エチュード』

    気仙沼ニッティングのセカンドモデル「エチュード」ができました。 シンプルで、使い勝手のいいセーターです。 気づいたら「あらら、今日もこのセーターを手にとっちゃった」となるようなセーターを目指しました。 あなたのすてきなふだん着になりますように。
  • 手仕事の『エチュード』

    「エチュード」のショートムービーができました。 お届けする「エチュード」が、どんな街で、 どんな風に編まれてきたものなのか。 言葉だけではわからない、 「エチュードができるまで」のことをお伝えしたくて、 このショートムービーをつくりました。 気仙沼に遊びに行ったような気分で、 お楽しみいただけるとうれしいです。
  • たとえばこんなコーディネート…

    ファーストモデル「MM01」と、 セカンドモデル「エチュード」について、 「たとえばこんな着こなしはいかがでしょう」 という例をご紹介します。 コーディネートのご参考にしてみてくださいね。
  • EVERYDAY etude

    最初はネイビー(紺色)1色だった「エチュード」は、 だんだんカラーバリエーションが増えてきました。 生成りや赤にくわえ、 気仙沼の海の色をモチーフにした 「冬の海」「春の海」も登場します。 ショートムービー「EVERYDAY etude」では、 そんな色とりどりの「エチュード」の 着こなしをご覧いただけます。
  • エチュードオンラインストア

    セカンドモデル「エチュード」は、レディメイドのセーターです。 オンラインストアでもご注文いただけます。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 毎日着たくなるような、お気に入りの一着がみつかりますように。

気仙沼の海を見下ろす丘の上に、「メモリーズ」ができました

2014年秋、気仙沼の海を見下ろす丘の上に、
小さな青い建物ができました。
名前は、「メモリーズ」。
気仙沼ニッティングの、初めてのお店です。

つくってくださったのは、数寄屋建築を手がける
京都の三角屋さんです。
気仙沼ニッティングのためにと、
ひと肌脱いで、こんなに素敵なお店を
つくってくださいました。

そうそう、この青い壁や、店内の白い柱は、当時インターンに来ていた大学生2人が塗ってくれたんです。ちょっとはみ出しているところもあるのはご愛嬌。

この「メモリーズ」では、
気仙沼ニッティングの商品をご覧いただけるのはもちろんのこと、
それを編んでいる編み手さんたちにも、
お会いいただけるんです。
気仙沼ニッティングの商品がどんな風に編まれているのか、
ぜひ見てみてくださいね。
それに、よかったら編み手さんたちに、話しかけてみてください。
気仙沼のことや編み物のことを、
たくさん教えてくれることと思います。

気仙沼の「メモリーズ」は、
毎週土曜日・日曜日に営業しています。
ぜひ、遊びにいらしてくださいね。
お待ちしています。

3番目の「リズム-A」、
4番目の「見つける人」

ファーストモデル「MM01」と、
セカンドモデル「エチュード」に続いて、
気仙沼ニッティングは毎年新作を発表していきます。

2014年には、
3番目の作品となる「リズム-A」ができました。
赤を基調としたカラフルなフェアアイルのセーターは、
「見るだけで目がよろこぶようなセーターをつくってください」
と三國万里子さんにお願いし、
デザインしてもらったものでした。

2015年には、
4番目の作品「見つける人」が登場します。
宇宙のような濃紺と、小石のような灰色の2色で編まれた、
ノルディックセーターです。
カジュアルで、優しい佇まい。

  • 3rd Model『リズム-A』

    「リズム-A」は、生命力にあふれた明るいセーターです。見ているだけで目がよろこび、着ると元気が出るような、華やかで芯のあるセーターを目指しました。 「リズム-A」の魅力を、三國万里子さんに伺いました。
  • 4th Model『見つける人』

    カジュアルだけれど品のある、優しい雰囲気をまとった「見つける人」は、「これを着るのはどんな人だろう」と想像がふくらみます。 「見つける人」の名づけ親の糸井重里さんと、 デザインした三國万里子さんに、 このセーターについて伺いました。

「リズム-A」と「見つける人」の2作品は、
スコットランド・シェットランド島にある
Jamieson’s という会社の毛糸で編んでいます。
細い毛糸を、細い編み針で編んでいるため、
薄手の仕上がりですが、
手編みで編むにはとても時間がかかります。
このため、編める数も限られています。
不定期での抽選販売となりますこと、ご了承ください。

販売の際は、「販売開始をお知らせメール」でご案内しています。よろしければ、ご利用ください。

気仙沼で編んでもらった
ミッフィーちゃん

2015年春、ミッフィーの生誕60周年をお祝いして、
銀座松屋で開催された「ミッフィー展」に、
真っ赤なカーディガンを着た
大きなミッフィーの姿がありました。

日本のアーティストやクリエイター15組が、
身長180センチのミッフィーにデコレーションをするという
「ミッフィー・アートパレード」という企画に、
気仙沼ニッティングとほぼ日が一緒に組んで参加したのでした。

でも、気仙沼ニッティングは
アーティストでもクリエイターでもありません。
私たちにできることは・・・
やっぱり、編むことです。
そこで気仙沼ニッティングは、この大きなミッフィーのために、
カーディガンを編むことにしました。
ミッフィーに似合う、真っ赤なカーディガンです。
それに、耳も寒そうだったので、
すっぽりかぶれる帽子も編みました。

編んだのは、編み手の「じゅんこさん」です。
ミッフィーの採寸をして、展開図をつくり、
編み図を製図して実際に編むところまで、
ひとりで担当し、この作品を編み上げました。

気仙沼ニッティングの採用。

気仙沼ニッティングはだんだんと、
編み手さんの人数が増え、
仕事にも広がりが生まれてきました。
そこで、一緒に気仙沼ニッティングを育てていく仲間を
募集するようになりました。

最初のころは、身近な人にお声かけをしていましたが、
2015年、初めてスタッフを公募します。
どんな人に仲間になってほしいか、
どんな会社に育てていきたいか、
お話しさせていただきました。
そのときの記事をご紹介します。

気仙沼ニッティングは、
現在は、スタッフ募集をしていません。
募集をする際は、
ウェブサイトの「お知らせ」でご案内させていただきます。

気仙沼ニッティングの本ができました。

2015年夏、新潮社より、
気仙沼ニッティングの本が出版されました!
タイトルは、
「気仙沼ニッティング物語〜いいものを編む会社〜」。
著者は、社長の御手洗瑞子です。

御手洗が、気仙沼にやってきて、
いろんな人に出会いながら
気仙沼ニッティングを育てていく物語です。
会社のことはもちろんのこと、
下宿先のおうちでの、おじいちゃん・おばあちゃんとの楽しい会話や、気仙沼のおもしろい文化なども紹介されています。
それに、気仙沼という街で起業し経営する中で学ぶことも。
民俗学の本のようでも、またビジネス書のようでもある本です。
きっと楽しくお読みいただけることと思います。
ぜひ、お手に取ってみてくださいね。

こんな商品も、登場です。

2016年、少しずつ商品も増えてきました。
気仙沼ニッティングのお店やオンラインストアで、
お求めいただけます。

  • 気仙沼ニッティングの
    オリジナルレターセット

    気仙沼ニッティングのレターセットは、蛇腹便箋です。 1枚だけ切りとって、一筆箋として使うことも、何枚も続けて、長いお手紙を書くこともできます。 イラストは、荒井良二さん。 気仙沼ニッティングのお店「メモリーズ」の風景です。 一行でも。百行でも。手紙っていいな。
  • ツートンカラーのエチュード、
    できました。

    シンプルな色合いだけれど、 どこかポップ。仕事じゃない。 あそびにでかける日に、つい着たくなるセーターです。

ニューヨークのデザイナーと、
気仙沼ニッティングのコラボレーション。

2016年秋、
気仙沼ニッティングが初めてゲストデザイナーをお迎えし
つくりあげた作品ができました。
作品をデザインしたのは、
ニューヨークの人気ファッションブランド
〈サイモン ミラー〉と
〈ハーヴェイ フェアクロス〉のデザイナー。
彼らのモダンなデザインを、
気仙沼ニッティングの熟練の編み手がニットの形で表現し、
丁寧に手編みして仕上げました。

気仙沼とニューヨークのご縁をつないでくれたのは、
ニューヨーク発のラグジュアリースペシャリティストアの
〈バーニーズ ニューヨーク〉。
ニューヨークと気仙沼のコラボレーションを
ぜひお楽しみください。

  • Hello , New York!

    気仙沼ニッティングと、 ニューヨークのデザイナーとのコラボ作品です。 〈サイモン ミラー〉によるデザインのロングチュニックと、 〈ハーヴェイ フェアクロス〉による アラン模様のセーターです。

つづく

気仙沼ニッティングの「はじまり」からここまでの物語、
お読みいただいてありがとうございます。

このお話は、ここで「おわり」ではありません。
これからも少しずつ、進んでいきます。
どうか、楽しみにしていてください。
そしてこれをお読みのあなたにも、
この物語に参加していただけたら、
それはなによりうれしいです。

よかったら気仙沼の街にも、
いつか遊びにいらしてくださいね。
編み手さんたちと、お待ちしています。

気仙沼ニッティングが近ごろなにをやっているかについては、
このページのトップの「最近のこと」をご覧ください。

これからの気仙沼ニッティングも、
どうぞよろしくお願いいたします。